あとがき

5作目になります。

今回は、真夜猫くん(@mayo_nekoneko)に共通テーマでSSを1週間で書こうと強引に持ちかけて、「時間跳躍」と「心臓」の二つのテーマで書こうとなったものの、締め切りまでに話の構想が明確に浮かばず、真夜猫くんに謝りながら2週間に分けて書いた作品。
(真夜猫くん、ごめんなさいm(>_<)m)

初めて3部構成でSSを書いた。
というよりも、3部構成にしないと文章量が多くて、とてもじゃないけどSSとは呼べないようなものになってしまいそうだったので。
時間もなかったため、とりあえず要点のシーンだけピックアップして、構成した。

前編の回帰では、妹が眠りから目を覚ますと、心臓病で死んでしまった姉が生きていた頃のまま病室にいるというループのなか、その奇跡を終わらせまいと、大きな変化を起こさないように努めて行動する妹の様子が描かれている。

一方で後編の夢幻では、無限にループし続ける姉の命日によって、繰り返される姉の死や変化を与えないように努めることに疲弊してしまい、ついには窓から飛び降りることで、死なないにしてもいまの繰り返しに大きな変化を与えようとする妹の様子が描かれている。

テーマは、繰り返される時間という奇跡が、はたして妹の幸せにつながったのか。
エピローグで、妹と過ごす時間を少しでも永らえたいという姉の願いが、結果的に妹を苦しめることにつながってしまった。
時間というものは一方向にしか流れないからこそ、人はその時間のなかで起きたことを受け入れながら、その流れに乗って生きていくのではないのだろうか。

海月みづき海月くらげ (2016/7/11)